CentOSでのZabbix 2.2導入-5.監視対象のWebフロントエンドへの登録

次に監視対象となるサーバーの情報を、ZabbixサーバのWebフロントエンドに登録します

ホスト登録メニュー

トップメニューの[設定]-[ホスト]の画面右にでてくる[ホストの作成]ボタンをクリックします
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 1

ホスト情報設定画面

・ホスト名には、監視対象のサーバのZabbix-agentの設定ファイルに記述したホスト名を記載します
・表示名は、それを表示上別の名前に変更したい場合に記載します
・所属させたいグループは、リストから、もしくは新規作成して設定します
・IPアドレスに監視対象のサーバのIPアドレスを、DNS名で監視したければDNS名を記述の上、接続方法を選択します
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 2
そこまで記入したら、テンプレートタブをクリックして、テンプレートの設定を行ないます
[選択]ボタンをクリックして、リストを表示します
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 3
リストの中から、設定したい監視テンプレートを選択してチェックします
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 4
選び終えたら、スクロールした末尾の[選択]ボタンをクリックします
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 5
先ほど選択したテンプレートがリストアップされていますが、選んだだけでは追加されていないため、[追加]をクリックして追加します
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 6
テンプレートとのリンクのところに名前が追加されて表示されたことを確認して、[保存]をクリックします
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 7
ホストが更新され、リストに設定したホストや、監視テンプレート内容が表示されます
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 8
ここまでの作業を繰り返して、監視対象の全てのサーバを登録していきます
Zabbix Webフロントエンド ホストの登録 9

次の記事では、監視対象サーバ上のログ監視する方法を記載します

CentOSでのZabbix 2.2導入-4.監視対象へのZabbixエージェントの導入

Zabbixエージェントのインストール

次に監視対象となるサーバーに、監視用のzabbix-agentをインストールします

yumリポジトリを登録

ここでも同じく、Zabbix SIAのリポジトリを登録します

$ sudo rpm -ivh http://repo.zabbix.com/zabbix/2.2/rhel/6/x86_64/zabbix-release-2.2-1.el6.noarch.rpm

zabbix-agentをインストール

$ sudo yum install zabbix-agent

zabbix-agentの設定ファイルを修正

$ sudo vi /etc/zabbix/zabbix_agentd.conf

修正箇所は3箇所
まずはZabbixサーバーのIPアドレスを指定

### Option: Server
#       List of comma delimited IP addresses (or hostnames) of Zabbix servers.
#       Incoming connections will be accepted only from the hosts listed here.
#
# Mandatory: no
# Default:
# Server=

# Server=127.0.0.1
Server=(ZabbixサーバーのIPアドレス)

次に、Zabbix Agentのアクティブチェックをする際に必要な設定

##### Active checks related

### Option: ServerActive
#       List of comma delimited IP:port (or hostname:port) pairs of Zabbix servers for active checks.
#       If port is not specified, default port is used.
#       IPv6 addresses must be enclosed in square brackets if port for that host is specified.
#       If port is not specified, square brackets for IPv6 addresses are optional.
#       If this parameter is not specified, active checks are disabled.
#       Example: ServerActive=127.0.0.1:20051,zabbix.domain,[::1]:30051,::1,[12fc::1]
#
# Mandatory: no
# Default:
# ServerActive=

# ServerActive=127.0.0.1
ServerActive=(ZabbixサーバーのIPアドレス)

### Option: Hostname
#       Unique, case sensitive hostname.
#       Required for active checks and must match hostname as configured on the server.
#       Value is acquired from HostnameItem if undefined.
#
# Mandatory: no
# Default:
# Hostname=

# Hostname=Zabbix server
Hostname=(Zabbixサーバーが使用する、このサーバのホスト名。実際のホスト名である必要はありません)

MySQLを監視する場合の設定

MySQLも簡単に監視できるようになりますが、そのためには少し準備が必要です
このサーバで動いているMySQLを監視したい人だけ、この項目を実行してください

まず監視用のMySQLユーザーを作成します

$ mysql -uroot -p
mysql> grant process on *.* to 'zabbix_agent'@'localhost' identified by '(任意のパスワード)';

次にZabbix agentが、そのIDとパスワードを使用するためのファイルを作成します

$ sudo mkdir /var/lib/zabbix
$ sudo vi /var/lib/zabbix/.my.cnf

新規ファイルなので、こちらを記述

[client]
user = zabbix_agent
password = (上で設定した任意のパスワード)

保存したら、ファイルのアクセス権などを変更しておきます

$ sudo chown -R zabbix:zabbix /var/lib/zabbix
$ sudo chmod 400 /var/lib/zabbix/.my.cnf

サービスとの起動と登録

初期設定は完了しましたので、サービスを起動しましょう

$ sudo service zabbix-agent start
Starting Zabbix agent:                                     [  OK  ]
$ sudo chkconfig zabbix-agent

ファイアウォールの設定

Zabbix agentはZabbix serverとTCPのポート10050で通信します
従って、Zabbix serverとの間に、iptablesやファイアウォールでアクセス制限がかかっているサーバやネットワークにおきましては、Zabbix serverとのTCP 10050での通信を許可するよう、設定を変更してください

次の記事で、Zabbixサーバから実際に監視するためのWebフロントエンドへの登録方法を記載します

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